ワールドユース オランダ対日本

さてオランダユース緒戦は、ホスト国オランダとの戦い。さすが地元だけあってワールドユースなのにほぼ満員の観客です。これほどの観客の中でやるのは、選手たちも明らかに慣れてないだろうな。しかもオランダのサポートはサンバ、なんで?。

さて開始早々から圧倒的に日本は攻め立てられます。6分左サイドからクインシー・オブス・アベイエがクロス、これを右から入ってきたてきたバベルがヒールで流し左から来たアフェライシザース、DFがみんなバベルに行ったところをアフェライにズドン。
失点後も、日本は中盤でボールをキープしきれず、奪われたボールをサイドにすばやく展開する、というまさにオランダA代表やチェルシー等世界のトレンドにのった戦い方でレベルの違いを見せ付けられます。
17分には、1点目の起点となったクインシーが今度は自陣から70mほどのドリブル突破で4人抜き、このクロスをバベルが真ん中でDFにつかれながらも合わせて0-2。中村北斗が得意のDFで負けまくっているのがすごい。

日本は19分右から兵頭のアーリークロスにあわせた家長がヘディングシュートもわずかに右。前半の決定機はこれくらい。日本は相変わらず中盤でゲームが作れず苦しい。前半28分にもクインシー・オブス・アベイエからフィンケンへクロスがわたりシュート、これは西川がファインセーブ。
32分苔口がスルーパスに抜け出し久々のチャンスも真ん中でしっかり跳ね返されます。
なんとか中盤でゲームを作りたい日本は、前半41分早くも苔口に代えてカレン投入で4-5-1に中盤を厚くしてなんとかポゼッションしようとしますが、そのまま前半終了。前線2人ではゲームは作れません。後半どのように修正してくるのか。といった感じです。


後半も中村北斗はクインシーに負けまくって始まりますが、後半クインシーが突出したのはここまで。前半飛ばしすぎて疲れたか、オランダは足が止まり、逆に日本は後半トップに入ったカレンが両サイドを抜け出すシーンが増えてきます。

そして22分、水野のFKはちょうど平山の頭の高さのキックに。いいタイミングでカレンが右へ走りぬけマーカーをひきつけ、平山が真ん中に割って入りヘディング!これが決まって日本が1点返します。
日本はこの後も前半とはうって変わって中盤を激しいプレスで支配しだします。さらにオランダが疲れた30分、スローインからカレンが後ろへ流し家長のシュート!しかしこれはキーパーがはじくおしいシュートでした。

完全にペースは日本、オランダはロングボールを放り込むだけの戦法に。そして時間はすすみ、ロスタイム平山のポストからどフリーになったカレンがGKと1対1に。しかしシュートがなぜか宇宙開発。コレは本当にもったいなかった。
さらに西川のロングフィードから森本が抜け出してシュートもコレもGKがいい反応ではじかれる。
最後の最後攻勢に出た日本ですが、結局1点差のままタイムアップ。
ばりばりの優勝候補相手に、前半の消極性が惜しまれるものの、後半は可能性を感じさせるゲームでした。
次節はオーストラリアと引き分けたベナン。今日のようなゲームをすれば、勝てる相手だと思います。
そしてここで勝てばかなり決勝トーナメントが近づきます。なにせワールドユースは、2位までと3位6チームの中から4チームですから。