コンフェデ・メキシコ戦

tatsumine2005-06-17

さすがにヤナガシワの先制ゴールの時は「いけるかも!」と意気込んだものの、結局見事世界7位に逆転負け。日本はギリシャ、ブラジルに1勝1分とかじゃないと準決勝進出は難しく、事実上予選敗退が決定的です。前半終了間際の同点ゴールが全てでした。

得点

  • 日本 柳沢(12分)
  • メヒコ ジーニャ(39分)、フォンセカ(64分)

警告

  • 日本 加地(90+2分)

出場選手

  • 日本 GKテソ、DF田中誠、茶野(82分 タマちゃん)、ツネ様、MFヒデ、小笠原(78分 大黒)、俊輔(59分 稲本)、福西、あれ、加地、FW柳沢
  • メヒコ GKO.サンチェス、DFガリンド、サルシド、オソリオ、カルモナ、MFトラド(HT ペレス)(後半0分)、ジーニャ、パルド、ロサーノ(HT ピネダ)、FWボルヘッティ、フォンセカ(86分 ロドリゲス)

試合開始で早くも朦朧とする頭で観戦。いつもの代表戦みたいなまったりした試合だと確実に落ちるな、と思ってたら、先制は日本!12分、小笠原が右から放った縦へのスルーパスにまるでジュリのように加地が追いつき、グラウンダーのクロスこれをニアに位置したヤナガシワインサイド合わせ先制。

24分にはあれからのスルーパスをさらに柳沢がスルーしたボールのクリアをヒデが拾い、左サイドへ展開。茶野のクロスのこぼれを加地がロングシュート、これはゴール上へ。
さらに1分後には左から俊輔のクロス、コレにファーでヒデがボレーであわせようとするが空振り。

しかし30分過ぎから試合は徐々にメキシコペースに。そして39分、クリアボールを拾われ、中央へ。ボールはペナルティエリア左手前のジーニャへ、ジーニャが放ったミドルが決まり日本は代表に追いつかれます。しかし、早い時間帯でリードしてしまったことから相手も前がかりになり、さらに日本もいいペースでボールが回せていたため、ペナルティエリア前でのDFがおろそかになり、ミドルへのケアを怠っていたかも。
バルサもそうですが、世界のトップクラスはシュートへの意識が本当に高いです。
そしてこの時間帯からボルヘッティの高さを生かしたプレーが効きはじめます。後半何もなく、最悪このまま同点ででも終わってほしいと願いつつ前半終了。

後半メキシコは一気に2人代えて勝ちに来ます。対して日本は動きなし。明らかに前半終盤からはメヒコに流れがきていましたが、ジーコが動くことはありませんでした。
すると前半12分までに4本のシュートを放たれ、サイドも破られる。
日本が動いたのはその後の14分俊輔に代えて稲本。しかしプレーに絡んでいた俊輔に代えて稲本を入れることで、明らかに日本のボール支配率が落ち、メヒコの猛攻にさらされます。
まさかボランチを入れて守りきろうっていう作戦だったんでしょうか?それにしてはずいぶんと稲本の攻撃意識が高かったですが。この時間帯から守りきるなんて、よほどカウンターの意識付けが高いチームでないと世界では無理ですし、日本にはカウンターの戦略がありません。

そして19分、やはり左サイドでフェイントで加地がかわされて放たれたクロスはボルヘッティ!ではなくフォンセカが中澤のいないDF陣を凌駕するジャンプを見せてヘディングシュート。コレが決まりメキシコに逆転されます。

ジーコはあわてて小笠原に代えて大黒を投入、点を取りに来ます。しかし、前がかりになったことから逆にメキシコの猛攻にさらされることにも。
27分のあれのスルーパスヤナガシワが振り向きざまにはなったシュートはキーパーがはじくもこれに惜しくも大黒は追いつけず。
さらに茶野に代えて玉田を投入し4-3-3の形に。しかし代わった玉田はやはり絶不調。チャンスを作り続けたヤナガシワ、大黒に比べるとあまりに悲惨な出来でした。でこのまま1-2で敗戦。

前半終盤からのメキシコの流れを代えられなかったのが敗因でしょう。加地はチャンレンジングでよかった。みんな絶対評価的にはよかったんだけど、ではなぜ負けたかって言うと…。弱いからですね。

ちなみにブラジルはギリシャを3-0で一蹴。日本がブラジルに負けたとしてもギリシャに勝てば準決勝に勧める条件は、メキシコがブラジルに負け、さらにギリシャにも負けること。するとブラジルが3勝で1位突破のほかは1勝2敗で3チームが並びます。この場合得失点差の争いになるので、わずかに可能性はありますが…。
ここはしっかりギリシャに勝ってブラジル戦に一縷の望みを託すしかありません。ってギリシャって世代交代のスキマとはいえユーロ優勝国だし、ギリシャも絶対勝ちを狙ってくると思うんですけどね。

採点

  • 川口 5.5(2点とも反応できないボールではなかったような)
  • 田中誠 5.5(今日は攻撃参加で目立ちましたがサイドの守備はイマイチ)
  • 茶野 6.0(中澤の代役をこなすレベルではなかったが及第)
  • 宮本 5.5(高さで惨敗)
  • 中田英 6.0(中盤底からの展開は見事、しかし今日もミス多し)
  • 小笠原 5.5(加地への縦パスは見事だったが、これくらい?もっと得点を狙いに行くプレーを)
  • 俊輔 5.5(相手のマークにも苦しんだ、FKの精度も悪かった。しかし積極的にプレーに絡んでいたのに。)
  • 福西 5.5(ボルヘッティを一とする中央の高さに対抗できず。)
  • あれ 5.0(いつものプレーじゃ世界じゃ通用しないことは分かったかな?)
  • 加地 6.0(今日は攻めの姿勢がよかった。守備は課題)
  • 柳沢 6.0(先制点は見事。全体的によかった。)
  • 稲本 4.5(交代で出てきて逆に攻め込まれる要因に)
  • 大黒 5.5(結果は出せなかった)
  • 玉田 4.5(何しにきたんだか)