J2第29節 対湘南ベルマーレ@三ツ沢
横浜FCは、ホーム三ツ沢で、神奈川ダービー湘南戦を戦い、前半苦しい展開ながらもアレモンのビューティフルゴールで先制しますが、試合終了間際一瞬のエアポケットから湘南に同点ゴールを許し引き分けに終わりました。
湘南は出場停止で大幅にメンバーが変わっており、横浜としては負けに等しい引き分けでしたが、仙台も引き分けに終わっており2位は変わっていません。
横浜FC 1(1-0)1 湘南
- 19:04キックオフ 横浜市三ツ沢公園球技場 入場者数:5,147人もうちょっと入ってたように見えたんだけど招待券でノーカウント?
- 得点
- 横浜 アレモン(39分)
- 湘南 北島(89分)
- 警告
- 横浜 小林宏(62分)
- 湘南 永里(57分)、佐藤(83分)、北島(83分)
- 出場選手
メンバー入りが期待された崔成勇はコンビネーションに不安があるのか、メンバー外で関係者席にその姿が。城がスタメンを外れたのは、コンディションか、それともアレモンの調子が良いのか不明ですが、サイドに流れるカズと、裏に抜け出すアレモンということで、ポストに入れる選手がいないのが不安なところでした。
対する湘南は、田村、中町、ニヴァウドを出場停止で、石原を負傷で欠きメンバー大幅入れ替えでした。これで負けなかったのは、勝ちに等しいのでは?
ところで試合開始前、選手紹介の時吉野をコールせずうっちーを2度コールし、城を背番号7にしたスタジアムDJは猛省するように。
スタンドは夏休み初日ということもあり、場内は子供がいっぱいですが、そのわりには入場者数5000強はさびしいですね。売店ではGKユニも発売され、怒涛の勢いでオレンジが売り切れた模様。
試合開始からしばらくはゆったりとした展開でなかなかお互いシュートまでいけません。湘南は初めて見た森谷がいい動きからミドルを放ってきますが、肝心のシュートの精度が悪く助かります。横浜の1stシュートは4分、カズでした。カズは相手のチェックに負けずに前のトモキチへ、トモキチは右再度突破から再び中のカズへ、カズのフェイントを入れてのシュートはDFに弾かれます。
しかし全体的な流れは横浜が中盤のパスの精度が悪く3本以上つなげない展開で、奪った湘南が攻めて雑なフィニッシュ、というパターン。菅野も湿って滑るボールに苦労しながらもしっかりと最後を抑えて失点を防ぎます。
カズは積極的にボールに絡む動きを見せていましたが、17分、18分に連続して裏へのボールに追いつけないなど、致命的な遅さを見せていました。それでも21分には中での展開で吉野、アウグストとつなぎ最後はカズが反転してミドルを放ちます。ボールは枠左へ。
24分、小林がオーバーラップでエリア内に進入し、フェイントを仕掛けるもボールを忘れて相手に奪われます。さらに25分にはスルーパスに抜け出したアレモンがエリア内で倒されるもこれに笛はなし。これには場内大ブーイングも、この2プレーで小林、アレモンがずいぶんと元気付き、先制点につながったと思います。
トモキチ、アレモン、小林、アウグスト、カズがそこそこボールに絡む中、早すぎとも思えるほど球離れの早さが目立っていたうっちーは、32分CKから小林、アウグストと渡って中のうっちーへ、うっちーのミドルは相手がディフレクトしてGKがキャッチ。さらに36分には右サイドからいいアーリークロスをアレモンに通します。ゲーム中盤になってやっとボールに絡めるようになってきたようです。
前半終盤は完全に横浜のペース。37分アウグストが倒されて得たFKをヨンデがキックフェイントしてアウグストが中に放り込み、これをアレモンが中央でヘッドでふわりとシュートも枠の上。
そして39分、小林のインターセプトからの素早い駆け上がりもいすばらしければ、右に張ったアレモンのDFをかわしたフェイントも、シュートの角度もすばらしかった。このシュートが見事に決まって横浜先制します*1。これで完全に乗ったアレモンはFK、CKを連続でクリアし雄たけびを上げます。前半はこのまま1-0で終了。いい流れで後半につなぎます。
後半もしっかりとDFから入る展開で、それを打開すべく湘南は11分早くもベンチが動きます。右の加藤、FWの横山に代えてそれぞれ永里、フラビオを投入。しかし2人とも怖い選手だったこともあり、助かったという印象。前半からの横浜のペースは変わりません。
13分にはアウグストのパスに反応したアレモンが左サイドを駆け上がり低いクロスを放ち、これをうっちーがファーでボレー、決定的なシーンでしたがボールは枠の右へ。
湘南に傾かない流れを見て湘南はさらに動き、17分動きの良かった森谷に代わり坂本入れ早くも3枚のカードを切り終えます。
17分選手交代で混乱する湘南を尻目に、交代直後のFKにGKが飛び出したところ、フリーで押し込める展開が2度ほどありましたが、これを生かせず。横浜はなかなか動きませんでしたが25分、吉野、アレモンに代えて滝澤と城を投入。しかし今日の吉野は、試合前にDJにコールされなかったにもかかわらず、後半に入っても運動量が衰えていなかっただけに、残念。帰るべきはウッチーだったかもしれません。これでタッキーが左に入り、右にアウグスト。
さて交代した2選手はすぐに2人でチャンスを作ります。城からボールを受けた左サイドタッキーのクロスは惜しくもオフサイド。さらに29分には左サイドでアウグストからパスを受けたタッキーが素早いクロスを城へ。しかし城のシュートは左に外れます。これは決定的な惜しいシーンでした。さらに33分左サイドCKから波状攻撃。
この攻勢に湘南は35分、右クロスをエリア内でハンドでクリアしますが今日の主審村上伸次は流します。
結果論ですが後半に入り、13分うっちー、17分FK、29分城、そしてこの35分のハンド。4本の決定機のうち3本を自ら、1本を主審により潰してしまいます。これが痛かった
カズとの交代で入った北村もいい動きを見せ、43分には中央の展開から右に流れてシュート、これはGKがはじきCKに。このまま横浜の1-0で終わるかと思われた試合は思わぬ展開に。45分に右サイドで城が与えたミドルゾーンのFKをDFが弾き右CKに。このCKなんとアウグストが戻っておらず、さらに今まで上がっていなかった北島が上がっていてうちの選手が2枚足りない状況。
当然ファーサイドに北島が飛び込み同点にされてしまいます。まるでぽっかりと開いたエアポケットにはまり込みまるで時間が止まったようでした。動いているのは湘南の北島だけであとはみんな足を止めてしまったような。
思いもよらない失点でしたが、選手は再び前を向き、猛攻を仕掛けます。
しかし48分左サイドを抜け出したタッキーのいいクロスにあわせたアウグストのシュートがバーを越えてゴールキックとなった瞬間に試合終了。
横浜は、審判のジャッジの酷さはありますが、相手に崩されることもなく、圧倒的に攻めた後半いくつも訪れたチャンスを決めきれずに勝ちを逃しました。後半のような積極的な試合運びが最初から出来れば、勝利で終えられた試合だと思います。気温も低く、湿度はあったもののそれほど過酷な条件ではなかっただけに、前半30分までの試合運びが残念でなりません。
あと、主審村上、調べてみたら去年も湘南戦で笛吹いてました。あの時は湘南がこうむった被害を、今回はうちがこうむったわけですね。因果は巡るなぁ。
- 菅野 5.5:ファインセーブでピンチを救い続けただけに最後の失点が悔やまれる。
- 小野 5.5:右サイドで不調の内田をしっかりカバー
- 早川 5.5:危なげないDFも最後の失点は…。
- 鄭容臺 5.5:クレバーさも身についてきたDFも最後の失点は…。
- 小林 6.0:機を見たオーバーラップなど、いいプレーを連続。
- 内田 4.0:球離れが早すぎ良さが全く見えなかった。
- 山口 5.5:好守に起点となった。
- 吉野 5.5:今日はフルでいけそうな感じだったが
- アウグスト 5.5:小林とのコンビネーションも熟成。今日は球離れが早かったが、この人は持ちすぎるぐらいが良い。
- アレモン 6.5:見事な先制点。
- 三浦 5.5:切れていたが決定的に遅かった。
- 城 5.5:最後のファールはいただけないが、城が入るとボールが収まる。
- 滝澤 6.5:途中出場で必ず流れを変えるのは見事。
- 北村 5.5:途中交代ではなかなか流れに乗れないシーンも多かったが、今日は良く絡んでいた。
湘南戦観戦記
湘南サイド
*1:ゴールの際、アレモンはしきりにお腹の頃で丸を作っていましたが、奥さん妊娠してるのかな?入場の際もかわいい娘さんを抱きかかえてましたね