J2第34節 対モンテディオ山形

tatsumine2006-08-19

横浜FCはホーム三ツ沢で、キャプテンうの字が率いるモンテディオ山形と戦い、前半にアレモンが2得点を挙げ、後半一人少ない山形の猛攻を何とか1失点でしのいで勝利。2位の座を守りました。

横浜FC 2(2-0)1 山形

  • 19:04キックオフ 横浜市三ツ沢公園球技場 入場者数:4,116人
  • 得点
  • 警告
    • 横浜 アレモン(68分反則の繰り返しって競らなきゃダメですか)、内田(89分次節仙台戦休暇)
    • 山形 林(28分)、小原(51分、74分)、レアンドロ(80分)
  • 退場
    • 小原(74分2警告)
  • 出場選手
  • 横浜 GK菅野、DF小野、早川(58分 室井)、鄭容臺、小林、MF崔成勇(87分 坂井)、山口、内田、滝澤(72分 吉武)、FWアレモン、城。 <サブ>GK小山、FW三浦。
  • 山形 GK清水、DF前田(HT 佐々木)、レオナルド、小原、内山、MF臼井、永井、渡辺、高橋(71分 本橋)、FW林(45分 氏原)、レアンドロ。 <サブ>GK桜井、FW原

写真は→コチラ


入場時には、カルビーさんからじゃがりこチーズ味配布*1。さらにゴール裏では、『横浜FCどこでもやってる夏祭り』開催。
サイン会も行われ、メイン側のサイン要員は、なかじと秋葉*2。秋葉にはFカードに、なかじにはFカードと2005年4番ユニ(((^^;))に「27番じゃなくてすいません」と言いながらサインしてもらい「早くピッチに立ってやじらせてください。」というと「がんばります」と。

今日の主審は小川直仁ということで一抹の不安を抱きながらキックオフ、今日の横浜のシステムは4-1-4-1。アレモンの1トップで、真ん中の城がボールをおさめ、後ろのうっちー、前のアレモンに展開する、攻撃的な水戸みたいなシステム。しかし試合展開でトモキチが上がると3-4-3になったり3-3-4になったりとなかなか面白いシステムでした。


開始後いきなりハヤがロングフィードをディフレクトされ展開されるシーンから始まったことが象徴するように序盤の山形は中盤をコンパクトにしてプレスを前目でかけてくるためなかなか試合が作れません。主審小川も横浜のチェンジサイドのボールをディフレクトするなど活躍、右に展開されシュートまで持ち込まれます。

しかし5分過ぎから横浜が試合の流れをつかみ、ゴール前の混戦からこぼれをうっちーが受け右へ展開しクロス、これはアレモンに合わず。7分にはソンヨンの左からのFKをファーでハヤが折り返すお約束のプレー、これは反則でしたが、さらに8分最終ラインから右へ展開しソンヨンのキープからさらに右のうっちーへ送り粘ってCKと攻勢が続きます。

さて攻勢が実ったのは、10分中盤へ上がった早川の鋭いスルーパス。直前に攻撃参加していたヨンデが倒れていましたがプレー関与なし。反応して抜け出したアレモンが右足で決めて今日も横浜が先制。

先制された山形も、うの字を核にしたサイド攻撃で反撃に出ます。
12分ロングフィードから永井のシュート枠上、13分トモキチのパスミスから左展開されシュートもコバディフレクト。
しかしウチにとって助かったのは、明らかにスピードに劣る小林とのマッチアップにうの字が専念せずに中への絞込み、左へのポジションチェンジを繰り返してくれたこと。小林のサイドをうの字のスピードで衝き続けていたらゲーム展開は変わっていたでしょう。

うの字が左へポジションチェンジしてくれたおかげで守備からしっかりゲームを組み立てられるようになった横浜は14分、中で城のポストを受けたソンヨンが左のタッキーへ芸術的なスルーパス。これを受けたタッキーが内へ切れ込む動きを見せながら放ったシュートはGKがキャッチ。目の覚めるようなスルーパスでした。

さらに24分右へ流れたタッキーから中の城へ、城のスルーもすばらしかったですが、一瞬早くアレモンはオフサイド。アレモンの特性を生かしたプレーを幾度となく繰り返すと25分、左を抜け出したタッキーがドリブル勝負で抜いてライナーのクロス、これをアレモンがしっかり頭で決めて2-0。横浜が水戸戦同様に早い時間に2点差をつけます。

30分近くにもロングフィードに抜け出したアレモンがフィードを足で合わせてあわやハットトリック!しかしこれはGKキャッチ。さらに30分には滝澤のFKからワンツーで中へ切れ込みながらシュートを放つも枠の左。
対する山形は、うの字が中でボールを受けて起点となる動きを見せようとするため、怖さが消えます。42分にはうの字が左サイドで林を走らせるパスからCKを与えますが、他人を使ううの字など怖くはありません。結局前半はそのまま2-0で終了。


さて、このままではいけないと思ったか、山形は後半開始から右SBの前田に代えて右SH佐々木を投入しうの字を右SBに下げ、右サイドの攻撃力強化を図り、FW林に代えてFW氏原を投入し前線での起点作りを目指します。
対する横浜は滝沢レガースを装着し忘れ、ルーズソックス状態で後半開始、あわてて戻るタッキーにメインから生温い野次。そのすきに右をつかれピンチを招きますが、山形も紳士的に佐々木のさらに外にうの字が展開しているのに彼を使わずシュートを選択、菅野が身を呈して守ります。

アレモンは後半に入っても好調を維持。2分にはロングフィードに体を入れて抜け出してシュートも惜しくもゴール右へ。もう少しでハットトリックのプレーでした。


後半5分過ぎからは山形の時間帯。右スローインからやはり右サイドで展開され上げられたクロスをファーでヘディングシュート、これは危うく右へはずれます。9分にはカウンターからまたしても右へ展開されシュート、これは菅野がパンチングしたボールを最後はソンヨンがクリア。11分にも波状攻撃にさらされるも菅野がいい反射を見せてくれました。しかしこの後アクシデント。13分、どうも前半早い時間に足をひねっていたらしいハヤに代えて室井が入ります。

その室井、活性化してきた山形右サイドを交代直後からしっかりとケアしてくれ、期待以上のプレーを見せます。14分に見せた右から佐々木に突破許したところをしっかりとはじき返すプレー以外にも、佐々木が突破に入るところでしっかりと足を出してボールをサイドに出すなど、攻撃を未然に防ぐプレーが見事でした。


しかしこの辺からもともとおかしい主審小川の挙動がいよいよやばい領域に。15分クロスに反応した城がエリア内で体を入れ替えるところ、相手がハンドでクリアしたのになぜかジャッジはうちのファール、さらに23分アレモンが反則の繰り返しで警告。しかしこのプレー前半からハイボールで競らなかったアレモンに対して執拗にファールの笛を吹き続けていた小川ですが、どこがファールなのかさっぱり分からなかったですね。

さて25分くらいにはCKのこぼれ球を右のうの字が起点となってシュートまで持ち込まれますが、これは小林がナイスクリア。猛攻を瀬戸際で防いでいた横浜ですが27分ベテラン高橋に代わったばかりの本橋からグラウンダーのクロスをレアンドロが個人技で振り切って放ったシュートが決まって1点差に詰め寄られます。


28分に失点直前に準備していた交代カードがここで切られてタッキーに代えてツヨが左には入ります。さてここで俄然前掛かりになってくることが予想された山形ですが、直後の29分小原が中盤でウッチーに対してバックチャージ。これは小川の目の前でのプレーでもあり、2枚目のイエローが提示されて退場。副審に八つ当たりしながらピッチをあとにする小原ですが、サブにDFを入れていないことを考えてもあまりに軽率なプレーだったでしょう。

山形は攻めるしかないため、内山が中へ絞りレオナルドと2バックを組み2-4-3のシステムでレアンドロへボールを集中させてきます。
1人多くなった横浜ですが、こういうシチュエーションを活かしきれないのはあいかわらず。
31分には左サイドを攻めながらクロスを上げるのをためらってツヨが奪われたボールをコバが取り返し中のソンヨンへ、しかしソンヨンは脚がもつれてシュートしきれず。
36分には右サイドからのカウンターに吉武が抜け出しシュート放つも相手がはじいてCK。決めるべきところで決めないと相手も攻めてきます。特にレアンドロの突破が怖い怖い。
39分ミドルゾーンを突破されて上げられた左クロスをシュートまで持ち込まれますが枠右へ、41分のFKは壁に当たり菅野がキャッチ。守勢にたまらずソンヨンに代えて若いながらボール扱いのうまい坂井を投入した横浜ですが、始めのうちはゲームに入れずに突破を許した坂井ですが、最終盤には城とののコンビでしっかりとボールキープ。
ロスタイムの3分、中を抜かれてファールで止めたペナルティエリア直近での山形のFKが最後のプレーになりましたが、これが壁に当たりタイムアップ。

2点をリードし、詰め寄られるという水戸戦と同じような試合展開でしたが、相手が前掛かりになるところでDFの退場という僥倖を得た薄氷の勝利だったと思います。
マン・オブ・ザ・マッチは文句なしのアレモン。会場プレゼントのはずのサイン入り公式球は美人の奥様へのプレゼント。ひゅーひゅー。そしてゴール裏お立ち台でのアレモンの衝撃のコメントはコチラで。

タ・タンメン…。


さて、何とか勝つことが出来た横浜FCですが次節は水曜日のアウェイ仙台戦。
前節から引き続きアウグストが出場停止、それに加えて内田も出場停止で、早川が負傷で微妙です。滝澤、室井に加えて、秋葉にも出番が回ってきそうな展開ですし、小林のスピードを考えると、調子を上げてきた岩倉、なかじも期待できそうです。

とりあえず水曜は、GKスゲ、DFトモキチ、室井、秋葉(岩倉)、コバ(なかじ)、MFソンヨン、ヨンデ、ヤマ、タッキー、FW城、アレモンてところか、今日と同じ4-1-4-1なら秋葉の位置にヨンデ、ヤマさんがアンカーで前目に望月なんてどうすか?

さて、採点です。

  • 菅野 6.5:何度もピンチをファインセーブで救ってくれた。身を呈したプレーも時間稼ぎも見事。
  • 小野 5.5:パスミスから決定的なピンチを招く場面もあった。ちょっと疲れ気味?
  • 早川 5.5:開始早々のフィードインターセプトは軽率なプレー、この後捻挫してプレーにも精彩欠く。
  • 鄭容臺 6.0:早川、室井をカバーして奮闘。攻撃参加も効いていた。
  • 小林 6.0:臼井、佐々木相手のマッチアップには負けていたが、決定的なピンチは作られなかった。
  • 崔成勇 6.0:ボールを奪わないプレーを心がけていたが足元のミスが少し目立った。
  • 山口 6.5:蒸し暑い中、早川負傷のためフル出場。仙台戦への影響が心配。
  • 内田 5.5:シャドーの位置に入ったが相変わらず中央でのプレーに精彩がない。
  • 滝澤 6.5:すばらしいクロスを何度も披露してくれた。ドリブル突破も良かった。
  • ☆アレモン 7.0:文句なし。小川のジャッジに苦しみながらもしっかり結果を出した。
  • 城 6.5:中盤に下がってのポストプレーで前への展開もすばらしかった。
  • 室井 6.0:早川の負傷で出場。今までの不安定なプレー振りからはずいぶん安定した。
  • 吉武 5.5:相変わらずの空回りっぷりが心配。
  • 坂井 6.5:途中交代でしっかりと試合を終わらせるプレーをしてくれた。

ところで今日のJFLでは佐川急便大阪SCの御給(C大阪草津)がJEFクラブ相手に5得点だそうで、もとJ2FWがジャンボ大久保同様がんばってくれていますね。

*1:先着4000名様、だそうで余らなくて良かった…。

*2:ちなみにゴール裏側はルイスと渡辺ミッチェル