J2第36節 対コンサドーレ札幌@厚別

tatsumine2006-08-26

横浜FCは、6位コンサドーレ札幌とアウェイ厚別の炎天下の中戦い、前半暑さから集中力を欠き先制されるも、後半アレモンの2得点で逆転勝利。苦しい試合を逆転勝利で飾って、ホームに戻ってくる横浜FC。順位こそ上位2チームも勝ったため変わりませんが、次は三ツ沢で神戸戦です。今日の試合を札幌ラストゲームと出来るかはこれからの戦い次第。

札幌 1(1-0)2 横浜FC

  • 14:04キックオフ 札幌厚別公園競技場 入場者数:12,185人
  • 得点
    • 札幌 加賀(19分)
    • 横浜 アレモン(48分、78分)
  • 警告
    • アレモン(40分1試合リーチ)、アウグスト(61分9枚目だよオイ)
  • 出場選手
    • 札幌 GK林、DF加賀、千葉、西嶋、MF大塚、鈴木、芳賀、上里(81分 川崎)、西谷、FW相川(70分 藤田)、石井。 <サブ>GK高原、DF西澤、MF金子
    • 横浜 GK菅野、DF小野、鄭容臺、秋葉、小林(HT 崔成勇)、MF内田(82分 坂井)、山口、吉野、アウグスト(81分 北村)、FWアレモン、城。 <サブ>GK小山、DF室井

前節怪我を押して強行出場した早川が今日はお休みで、足を踏まれて途中交代したソンヨンがサブ。秋葉が公式戦初先発です。
フッキ、曽田を出場停止で欠く札幌はサブにFWを置いていませんが、前節お休みで休養十分。横浜は耐える時間が長いことが予想されます。
主審今村というのがちょっと不安ではありますが、序盤は予想に反してバイタルエリアと再度のスペースを横浜が支配して10分ほどまで進みます。
しかし、今日も4-1-4-1の形で1トップを張るアレモンに対して札幌はCB千葉が美ッ足りとマークして中央で仕事をさせてもらえません。

すると10分過ぎからは、やはり中2日で30度を超える炎天下での試合を強いられる横浜に対して、休養十分の札幌が試合の主導権を取り返します。そして19分、右サイドをするするとドリブルで駆け上がったCBの加賀に対して横浜は吉野が最後までプレッシャーをかけ切れずそのまま角度のないところから見事なシュートを放たれてしまいます。これが決まって札幌が先制。


その後も3バックの裏をついたサイドからの展開ではチャンスを作ろうとする横浜。32分、トモキチからフィードを受けたアレモンが左手1本でDFを振り切り、シュートまで行きますが、これはGKがはじきCKに。チャンスらしいチャンスはこれくらい。中でアレモンが押さえられると苦しく40分にはファールをもらえなかったことに対してアレモンがボールを叩きつけて警告。千葉に押さえられているいらつきもあるのでしょう。

その後も大塚を中心に中盤を支配し、DFの攻撃参加も豊富な札幌が試合の主導権を握って前半を終了。終盤は暑さからみんななつかしの公文さん状態。


後半、横浜は早めのメンバー交代でペースを握りに行きます。後半頭からソンヨンが小林に代わり右サイドバックに入り、左にトモキチガは入ります。これが結果的に大当たり。前半からよかったサイドに流れた城とトモキチのコンビネーションが左に移ってもそのままキープされ、突破力のあるソンヨンが右に入ることでさらに攻撃に幅が広がります。
両サイドでチャンスを作れば、相手の中が手薄になるのは自明の理。

その効果は後半開始早々に出て3分、アレモンが中盤でボールを奪いそのままドリブルでするすると上がります。DFが前を走るアウグストに気を取られているところ、そのままアレモンが突破してシュート!これが決まって横浜が同点に追いつきます。

これでリズムの出てきた横浜はアレモンを中心にカウンターからチャンスを作ります。15分にもソンヨンのフィードにアレモンが抜け出してGKの位置を見てシュート。これはGKキャッチしますが、徐々に千葉のマークを外す場面が出てきました。
左サイドのトモキチとアウグスト、城のコンビネーションもますます冴え、ソンヨンの右サイドバックもいいアーリークロスをガンガンと入れてきます。

初先発の秋葉は無難な出来でしたが29分に代わった藤田に簡単に振り切られてクロスを上げられ、中でどフリーの相川がヘディングを空振り、という大ピンチを招いたりして、まだまだヨンデ、ハヤ、室井の座を脅かすには早いか、という感じ。
水際でピンチをしのぎ続けるとそこにはチャンスも生まれます。
33分またも右のソンヨンからのフィードに抜け出したアレモン、今度は千葉をうまいからだの入れ方でかわし飛び出したGKの頭上を抜くループシュート!
これが決まって横浜がアレモンの11試合での9ゴール目で逆転に成功。

さてあとはしっかり守りきるだけの横浜、Jスポーツの中継が落ちている間にすでに1枚警告をもらったアウグストに代えて36分北村を投入、さらに38分にはウッチーに代えてクローザー坂井を投入。
アレモン1人を前線に残し、そして最後は全員が自陣に下がってしっかりと守りきって、最後セットプレーのピンチも無事しのいでみごと敵地で逆転勝利です。

夜の試合では、柏が後半ディエゴの2得点で愛媛を突き放し、神戸は丹羽の退場で数的不利になりながら、後半2得点で逆転勝ちです。次節神戸戦は神戸・バクスター監督のラストゲームいろいろ事情もあるようですがですが、エース・近藤と、丹羽が出場停止です。しっかりと勝ち点3を奪って自動昇格圏内に食らいついていきたいものです。


さて採点。

  • 菅野 6.5:落ち着いた守護神ッぷり。時間稼ぎもバッチリ。
  • 小野 6.5:右でも左でも効いていた。
  • 鄭容臺 6.0:攻撃参加でもチャンスを作った。
  • 秋葉 5.0:簡単に振り切られる場面もあり。まだまだ課題が多い。
  • 小林 4.5:芳賀、加賀に連続してサイドを破られるなどいいところなし。
  • 内田 5.5:右サイドでは輝けないか?
  • 山口 6.5:プレスが薄かったこともあり、自由にやれた
  • 吉野 5.0:加賀の突破を許した緩いDFは猛反省すべき。
  • アウグスト 6.0:今日はシンプルなはたきと無駄走りが光った。
  • アレモン 7.5:すばらしい2ゴール。フラストレーションのたまるゲームで見事に結果を出した。
  • 城 6.0:チャンス作りに腐心したが報われた。
  • 崔成勇 6.5:途中出場ながら決定的なフィード、アーリークロスを連発した。
  • 北村 5.5:無難にゲームを締めた。
  • 坂井 5.5:無難にゲームを締めた。

ところでアレモンのここまでの成績ですが、

日付 H/A 対戦相手 結果 出場 成績
7/1 25 H 東京V △0-0 △73分 なし
7/9 26 A ●1-2 △71分 1警告
7/13 27 H 鳥栖 ○1-0 △45分 なし
7/22 29 H 湘南 △1-1 ▼69分 1得点
7/26 30 A 愛媛 △2-2 ▼89分 1得点
7/29 31 A 徳島 ○2-0 ▼81分 1得点
8/7 32 H 水戸 ○3-2 フル なし
8/12 33 A 草津 △1-1 ▼88 1得点
8/19 34 H 山形 ○2-1 フル 2得点1警告
8/23 35 A 仙台 △1-1 フル 1得点
8/26 36 A 札幌 ○2-1 フル 2得点1警告

11試合768分9得点3警告

ということで、実に先発8試合で9試合。すばらしい。
アレモンの成績はすばらしいけれども得点にいたるスルーパス、フィードを供給している選手たちもすばらしいです。
今のアレモンの活躍は彼個人だけのものではないと思うし、横浜の成績もアレモンだけのおかげではないと思います。当たり前ですが、アレモン加入前にすでに僕たちは2位という数字を残していたわけで、巷間言われているように卓越した外国人選手のおかげで上位にいるチーム、では決してないって言うこと。

自信持って行きましょう。

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