J2第49節 対ヴィッセル神戸戦@ウィング

横浜FCはアウェイ神戸の地で、首位神戸と戦い見事勝利。残り3試合で首位に立ちました。

神戸 1(0-1)2 横浜FC

  • 15:04キックオフ  神戸ウイングスタジアム 15402人<交代>
  • 得点
    • 神戸 三浦(55分)
    • 横浜 城(35分)、アレモン(70分)
  • 警告
    • 神戸 栗原(37分)、有村(58分)、丹羽(64分)、朴(80分)、坪内(89分)
    • 横浜 早川(17分)、菅野(85分)、城(89分)
  • 出場選手
    • 神戸 GK萩、DF有村、柳川、北本、坪内、MF丹羽、田中(80分 ガブリエル)、栗原(67分 平瀬)、FW朴、近藤、三浦。 <サブ>GK徳重、DF小林、FW北野
    • 横浜 GK菅野、DF小野、早川、小村、中島(88分 北村)、MF内田、山口、鄭、滝澤(82分 崔)、FW城、三浦(64分 アレモン)。 <サブ>GK小山、アウグスト

さて天王山。三強最後の直接対決です。
横浜はカズをスタメンにポゼッションからゲームを組み立てるプランか。
対する神戸はお馴染みの前線四人のプレスがこわいです。

キックオフでカズからボールを受けた城がいきなりキックオフゴールを狙いに行くなど、気迫を見せた横浜。前半はなかじ、トモキチが攻め上がりを自重し、ヴェルディ戦の反省に立った試合展開。
神戸も今までの対戦で見られたような前線からの激しいプレスに出るよりも様子見の展開で怖いのはアツのFKくらい。
というのもやはり朴、アツのサイド突破は許しても中への絞り込みを許さなかったなかじ、トモキチのプレーぶりが大きかったと思います。

反対に横浜は城、カズの前線からのプレスがとても効いていて、神戸のお株を奪うよう。DFの集中力も途切れず、17分にはGKのクリアを抜け出そうとした田中をイエロー覚悟で早川が止めに入ります。24分のFKのGKキャッチからのフィードで右サイドを抜け出されそうなところも、内田がしっかりと遅らせてアーリークロスを強いて最後はFKを蹴ったタッキーがしっかり戻って中のアツに合わせさせませんでした。


すると35分、先制点は横浜。トモキチのフィードからこぼれ球をヤマが拾って前線まで持ち込みます。これは一度潰されますが、クリアボールをタッキーが中でインターセプトして左の山口がワンタッチで中の城へ、さらにカズへ渡って大外を駆け抜けたトモキチが深いところから上げたクロスを、ファーで城がDF2人の間に割って入ってヘディングでゴール。


その後も浮き足立つ神戸につけいり、城が再びセンターサークル付近からGK荻の位置を見てロングシュート。これは枠へ向かいますが惜しくも荻がパンチングでクリア。
失点したことで闇雲に前線でのプレスを強めた神戸はプレーが荒くなり、37分にはトモキチがクリアに行くところを足裏を見せてスライディングに行った栗原にイエロー。結局前半は1-0の1点リードで終了。
トモキチ、なかじのディフェンスによって前線で近藤を孤立させることに成功した横浜がリードを奪うことに成功しました。


後半は4分タッキー左サイドから3人をドリブルでかわしてのクロスに始まりましたが、後半10分近藤にスピードで置いてかれそうになった小村が倒して与えたペナルティエリアすぐ外からのFK。ニアサイドに選手が多すぎるということでファーを狙ったアツのFKが敵ながら見事に決まって同点に追いつかれます。

しかし横浜は、冷静さを失わず、細かくパスをつなぎながらポゼッションに徹してチャンスをうかがう横浜に対し、カウンターからしかチャンスが作れない神戸という、一般的な見方とは逆の展開が続きます。
思うようにプレーできない苛立ちからか、トモキチと競った勢いでベンチまで突っ込んだ近藤がベンチの椅子を蹴散らすイラつきっぷり。64分にはセットプレーのクリアボールにポストに入った城が右のうっちーへ。抜け出そうとするところで丹羽が足をかけてイエロー。


20分には今日はディフェンス面で貢献度の高かったカズに代えて満を持してアレモン投入。神戸も栗原に代えて平瀬を投入します。
しかし、交代策がはまったのは横浜。
後半25分、スゲのフィードに城がポストに入り山口へ。これを前のアレモンへ、アレモンは右の内田へ託すとすぐさま中へ向かって猛ダッシュ。内田のクロスをそのままニアでヘディングシュートし、GK荻がはじいたところを素早く詰めて勝ち越しゴール。

まだ20分あるため、得点後も安易に引きこもらずにポゼッションを高い位置で続ける横浜。城が1列下がって中盤でボールを捌く役割をこなします。
神戸は35分、結構効いていたと思われた田中に代えて、前回対決時三ツ沢で決勝ゴールを奪ったガブリエルを投入。しかしガブリエルの見せ場は後半ロスタイムのダイブのみ。
何が何でもゴールの欲しい神戸は、朴も右へ流れてエリア内に進入すると、のばしたヤマの足にかかりに行ってシミュレーションで次節出場停止。試合終了間際には倒れた小村を引きずり起こそうとし、ヤマ、ソンヨンと立ち回りを演じた朴。いらいらから自滅していました。


43分には右へ流れた近藤に対するなかじのショルダータックルがファールを取られてまたも怖い位置でFKとなりますが。これは中での坪内のヘッドが枠の右へ。
最後はGK荻も参加しての総攻撃に対して、横浜は全員が自陣に下がってしのぎきり。このまま2-1で試合終了。
鳥栖、仙台が敗れ、3位以内が確定した横浜。首位に立った勢いそのままに、あと3試合突っ走ろう!

さて採点

  • 菅野 6.0:終盤のイエローはやりすぎ。今日は見せ場が少なかった。失点はノーチャンス。
  • 小野 7.0:先制アシストとアツの絞込みを抑えた
  • 早川 6.0:イエロー覚悟のカウンター阻止など、ギリギリのプレーで貢献。
  • 小村 5.5:ここ2試合スピードで振り切られるプレーが目立つのが不安。
  • 中島 7.5:間違いなくここ2年で最高の出来。守備に攻撃に貢献度最高。昨年横国でのタンカの結果をやっと見せてもらったような感じ
  • 内田 6.5:右サイドがなじんできたか、いいプレーを連発した。
  • 山口 6.5:中盤でのボール捌きと攻撃参加で効いていた。
  • 鄭 6.0プリメロボランチとしてバランスをとった。
  • 滝澤 6.5:左サイドでのキープとドリブルが冴えていた。
  • 城 7.0:前線での起点、そして先制ゴール。中盤での捌きとマルチロールに徹した。
  • 三浦 6.5:前線からのプレスで勝利に貢献。
  • アレモン 6.5:途中交代で見事に結果を出した。
  • 崔 6.0:朴の怒りを一瞬にして静めたのは見事。
  • 北村 5.5:髪が伸びた。