J1第4節 対名古屋グランパスエイト戦@三ツ沢
横浜FCは、ホーム三ツ沢で首位を行く名古屋相手に中盤を支配して先制。しかしその直後に相次いでゴールを奪われて、逆転負けを喫しました。
先制直後の気の緩みから連続ゴールを許したものの、首位相手に一歩も引かず、また名古屋も最後まで守りに入らない姿勢で好試合を演出してくれました。
わけの分からないクラブの有料入場者数目標9,000人を軽く超える10,000人を集めた三ツ沢。アウェイゴール裏は完売。さらにはバックスタンド、メインスタンドにもかなりの名古屋サポが来場してくださったこの試合。今までのナイターに比べるとかなりの暑さにサポも苦しみました。
試合は、序盤から名古屋と互角の展開。
4分に交代するまで、右の大外に張り続けた中村のケアに苦しみ続けたタッキーが、これも試合を通して不安定なクリアミスが続いた早川の相手のボールを奪い返してのロングフィードに反応して左サイドを駆け上がってシュート性のクロスを放つと、5分には、ライン際の攻防から右サイドを難波が駆け上がりここも鋭いクロスを放つなど、横浜がペースをつかみます。このプレーで名古屋GK・セイゴーが痛み、結局10分に元千葉の櫛野に交代。こちらサイドに来るのを楽しみにしていたのですが残念。
交代のシーンでの「つまみ出せ」コールは少し悲しかったです。いつもやっていることとは言え、ね。相手が相手だけに。
そのコール自体の妥当性はともかく、トラバをたどってこのブログを読んでいただいている名古屋方面の方々にちょいとエクスキューズを。
「つまみだせ!」はうちのゴール裏のスタンダードなコールなんです。べつにセイゴーだからというわけではないんです*1。
やたらと細かいところでファールを取りながら、決定的なところでジャッジがやたらと甘かったハゲ審判の6分和田、8分奥への続けざまのユニ引っ張りでのイエローには驚きましたが、その後はすぐに修正しイエローをもらわなかった選手たちもすばらしかったです。
17分にはシウバが中盤から中央を切り裂きシュート体勢へ。ここで倒されるもノーファール、すぐに食らったカウンターはトモキチがケアします。
今日は相手左サイド本田も怖かったのですが、DF面では和田がしっかりとケア、失点までは抑えていただけに残念でした。
30分には菅野もファインプレー。右サイドからのクロスにヨンセンがシュート、このこぼれを藤田がボレーシュートを放ちますが、スゲフィスティングでファインセーブです。
前半ゲームをいい感じで支配した横浜でしたが、難波の下がり目からの突破に対して、中に詰める人間が足らずに決定的なシーンが作れなかったのが残念なところ。相手GKが交代で動揺しているうちに先制点が奪えればまた違う展開になっていたと思います。
終盤の根占の素早い展開からのシウバへのパスもキーパーチャージを取られ、結局前半はスコアレス。
誰かもう1枚中で詰める人間がいないとねと話しつつ始まった後半。和田のGKの位置をよく見たシュート性クロス、ヨンセンを1フェイントでかわしたハヤの右からファーのシウバへドンピシャクロス、右サイドでルーズボールを拾ったクロスを難波が詰めにいったもの、右からの奥クロスをファーでタッキー飛び込んだシュート、右からのクロスをヤマが後ろにすらしてのトモキチミドルなど惜しいシーンが続きます。
すると16分ヤマのいいキープから難波が切り返して倒されるもノーホイッスルのシーン、結局CKになったのですが、奥の右CKはこぼれ球を最後は相手DFの手のブロックを跳ね返して難波決め、横浜先制です。しかしこのシーン、相手レッド&PKでなく得点&イエローってのもよく分かりませんね。
ここで少し気がゆるんだか横浜FC、直後の19分、左サイドのDFはうまく詰めていたのですが本田が最後の最後までボールをキープしてあげたクロスをニアで杉本に決められて、あっけなく同点に追いつかれてしまいます。
するとまたしてもその直後の20分右からの展開で和田が上げたクロスをシウバニアでスルーし、ファーの難波へ、これをめきれないと、21分にカウンターを食らい右から展開され杉本から山口へ。山口のあたりそこねのシュートは左を閉めにいったスゲの右を抜けて決まってしまい、逆転されてしまいます。
逆転を許した横浜は、すぐに対処を図り、25分ヤマからヨンデ、タッキーから久保に交代し、シウバをCFにした3トップに。
クボはポストプレーの質から、体調を戻しているのは確かなのですが、左に張るのかCFに入るのか、難波、シウバの「ダブル・バ」との関係性がイマイチでした。
しかし攻勢を強めた横浜は、27分久保がポストに入り、左へ散らしトモキチ詰めてCK、32分には奥がシウバの左からクロスを中の久保へ送りますが、これは2人のコンビには珍しく後ろに入ってしまうミス。
さらに横浜は34分に根占に代えてアドリアーノを投入し、トップ下へ。アドリアーノはファーストタッチで右サイドでしっかりキープしてクロスを上げるなど、ますますコンディションを上げてきている様子。
攻勢を続けた横浜は、45分久保のすらしを難波がループシュートを放つも枠の上、最後の久保のすらしを和田フリーで受けたシュートも宇宙開発と、最後の決定力が足りずに1-2で敗れてしまいました。
敗れはしたものの、きれいなサッカーでボールをつないでくる名古屋の中盤をヤマ、ネジの2人で制圧し、素早くサイドに展開する動きがすばらしかった横浜。
今後の修正があれば、途中出場のクボ、先発のシウバ、難波、さらには奥やアドリアーノと言った選手たちの使い方に悩むくらいになっていくのではないか、と期待させる敗戦でした。
さて、採点です。
- 菅野 5.5:藤田のボレーを防いだスーパーセーブ以外にも見せ場はあったが、2失点目のサイドを開けたのが悔やまれるのと、フィードの精度が悪かった。
- 小野 5.0:まだまだ調子が戻らない。相手右サイドのケアを1人で出来なかったのは残念。
- 早川 5.0:身体を張ったDFは出来たが、パスミスが多かった。
- 小村 6.0:ヨンセンを封じた。
- 和田 5.5:最後のシュートは決めてほしかったが、失点するまで相手左サイドを完封した。
- 山口 5.5:中盤でどっしり構えて、根占の攻撃参加を促した。
- 根占 6.0:最後疲れたが、積極的な攻撃参加は効果抜群だった。
- 滝澤 5.0:相手右サイドの中村のケアに気を取られて積極的な攻撃に絡めず。
- 奥 5.0:久保との息が合わなかったのは悔やまれる。
- シウバ 5.5:積極的な仕掛けも効かず、後半はポジション取りにも悩んだか。
- 難波 6.0:素晴らしい出来だった。初ゴールも泥臭くてよかった。
- 久保 5.0:途中出場では良さが出なかった。
- 鄭 5.0:ほとんどボールに絡めず。
- アドリアーノ 6.0:もっと長く見てみたい選手。ボールキープでタメが作れる。
試合終了後には花見に初参加。mitsuzawa.netのワッショイさんはじめ様々なblog、HP管理人さんたちと挨拶させていただきました。皆様ありがとうございました。
そうそう、メインスタンドアウェイ側上段にいたいかにも新入社員な方々は、ライフコミューンの新入社員の方々だったようですね。観戦された方のブログがございました。
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*1:いや、分からんな。セイゴーでも今は敵だから、と涙を呑んでコールしたのかもしれん