東アジア選手権vs北朝鮮戦

日本は東アジア選手権初戦、FIFAランキング上は格下に当たる北朝鮮にあわや敗戦かと思わせる引き分け。
川崎・鄭大世が予想外に良かったことと、播戸があまりに消極的だったのが勝ちきれなかった原因でしょうか。

鄭大世のゴールはフィジカルを生かして自分の一番得意なゾーンまで持ち込んでのシュート。
川崎での彼のプレーとなんら変わることはなかったし、それを知っていながら決められてしまった川島も悔しいだろうなぁ。

もともと北朝鮮というチームはフィジカルの強さと細かいパス回しで崩す決して馬鹿に出来ないチーム。それでも日本との力の差はあったわけですが、そこに鄭大世安英学という日本でプレーしてきた選手が加わって、テクニカルな面をけん引しています。
今日の鄭大世は、本当に乗っていたと思いますね。

そして彼が攻撃を開始する日本の左サイド、加地は正直ミスマッチだったように思うし、ファールでしか鄭を止められないシーンも多かったように思います。
前半から右サイド内田、羽生は効いていたので、左サイド山岸、加地の出来の悪さが響きましたね。

さらに特に後半目立ったのが播戸の消極さ。初代表の田代がつぶれ役になってチャンスを作るのですが、播戸がボールを持つととにかく前を向かない。後ろに流してばかりで、後半開始から完全に最前線で攻撃にふたをし続けます。

ここにやっと手をつけたのが後半19分。播戸に代えて前田、山岸に代えて安田を投入。結果これが当たったことを考えると。後半頭から代えても良かったのかなと思います。
後半24分日本のゴールはこの交代出場の2人によるもの。
安田の深く突破しての絶妙のカーブをかけたクロスも見事でしたし、ニアでつぶれた田代も良かった。
そしてGKがはじいたところにいた前田もさすがでした。
なんとか同点に追いついた日本でしたが、その後は試合自体のプレーが大きくなりすぎて、北朝鮮の思うつぼのゲーム展開で試合終了。

東アジア選手権優勝には痛い引き分けですが、この大会、別に優勝狙う必要はないので、チームの熟成に心掛けてほしいものです。

  • 川島 5.5:鄭のプレーは同じチームで分かっていたはずなので、止めきれなかったのかなぁ
  • 水本 5.0:判定基準に悩み続けた90分
  • 加地 5.0:鄭とのマッチアップは負け続けました。
  • 中澤 5.5:いつもの中澤
  • 内田 6.0:いいクロスを何本も見せてました。
  • 遠藤 5.5:パス回しに不安定感があったように思います。
  • 羽生 6.0:久々に90分見ましたが、走れていたと思います。
  • 山岸 5.0:よくありませんでした。
  • 鈴木 6.0:中盤の底、よく守り切りました。
  • 播戸 5.0:前半の積極性はどこへやら、後半は攻撃にふたをし続けた。
  • 田代 5.5:もう少し泥臭さが欲しい。
  • 安田 6.5:ナイスアシスト
  • 前田 6.5:ナイスゴール
  • 駒野 5.5:左サイドで見たかった。