J2第 14節栃木 SC戦 @ニッパツ三ツ沢

横浜FCはホーム三ツ沢での勝ちなし新記録達成阻止を果たすべく栃木と対戦しましたが、シュート数たった1本(記録上は2本)の栃木に2点取られて敗戦。
ホーム勝ち無し(10分け7敗)のJ2記録を見事達成してしまいました。

横浜FC 1(0-2)2 栃木

  • 16:03キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場 入場者:3,829人
  • 得点
    • 横浜 池元(49分)、三浦知(33分オウンゴール)
    • 栃木 佐藤のくそったれ(15分)
  • 警告
    • 横浜 西田(40分)、早川(48分)
    • 栃木 入江(89分)
  • 出場選手
    • 横浜 GK大久保、DF田中、戸川、早川、片山、MF八角(82分 小野)、鄭、須藤、三浦知(68分 根占)、FW難波(35分 西田)、池元。 <サブ>GK小山、DF吉田
    • 栃木 GK小針、DF岡田、大久保、米山、井上、MF河原(86分 入江)、鴨志田(89分 栗原)、落合、佐藤、FW稲葉、若林(78分 松田)。 <サブ>GK武田、FW石舘

相手に許したシュートは試合後しばらくして2本に修正されましたが、はっきりシュートと分かるのは佐藤のゴールの1本だけ。
対する横浜は序盤から攻めに攻めていただけに、この悪循環を払拭するにはもはや「大きなてこ入れ」しかないのではないか、と思ってしまいました。

樋口監督はこの状況を打破すべく、アツをメンバーから外し、イワマールに代え大久保をリーグ戦初出場させ、さらに怪我のようやく癒えたトモキチをメンバー入りさせ、根占に代わって須藤を先発に戻すなど「小さなてこ入れ」を図ってきました。

そしてこの状況を打破すべく、試合開始1時間前から三ツ沢の歌を歌い続けるゴール裏。
ホームで勝ち点3を取りたい、というこの祈りを選手達が、監督が受け止めてくれることだけを信じて歌い続けてくれました。

それに答えるかのように序盤から横浜は攻め続けます。
大久保も守備機会自体少ないものの良い動きを見せてくれていました。
失点はいずれもノーチャンスという感じでしたから、次の試合もチャンスを与えてあげて欲しいと思いますね。

2分、右サイドでなんちゃんからボールを受けたイケの鋭いグラウンダーのクロスは飛び込んだカズにわずかに届かず。
4分の須藤の右CKはファーでフリーの戸川がシュートするも最後はGK小針がキャッチ。
その後も失点までは、横浜がおせおせで攻め続けるも得点を決められません。

すると、15分圧倒的に押しながらゴール前の混戦での連携の一瞬の隙を衝かれてこぼれ球を、湘南時代に岩倉の足を蹴って骨折させて横浜でのキャリアを終わらせた佐藤悠介に押し込まれて先制されてしまいます。
その瞬間、栃木のエンブレムを誇示してこちらのゴール裏を挑発する佐藤のくそったれ。
相変わらず最高にイヤな選手です。


失点後パスの意識が強くなりながらもミスの多い横浜の中で、圧倒的にスピードに欠けながら大きなサイドチェンジを見せていた須藤。FKでもアツの不在を感じさせない良いボールを蹴っていました。
しかし、やはりJのサイドハーフを務めるには圧倒的にスピードが足りないと思うんですよね。
機を見た良いパスや、攻守両面に渡るハードワーク、そしてスピードは圧倒的にトモキチが勝ると思うので、あれだけ動けるのなら先発から使って欲しかったと思います。

反面ボランチに入った八角はチーム状態と調子を合わせるかのようにゲームから消えていました。
ただし、栃木は得点後FW1枚を残して全員ゴールを固めており、ロングボール一辺倒になっていたため、中盤での守備機会はほとんどありませんでしたね。


すると前半中盤に2つの大きなトピック。
33分に相手のCKを大久保がはじいたところそこにいたカズに当たって、なんとオウンゴール
夢の島での中尾のオウンゴール以来でしょうか?
さらに35分なんちゃんが相手と交錯して負傷。西田が早くも交代で入ります。
その後は栃木GK・小針のファインセーブもあるものの、横浜が得点を入れる気配もしないままハーフタイム。


ハーフタイムに監督からカツを入れられたか、キックオフからまたも積極的に攻める横浜。
開始直後、田中のクロスにニアでカズが飛び込みますが、これは小針の前に入れずキャッチされてしまします。
しかしなおも攻撃の手をゆるめない横浜。それがやっと実を結んだのは4分、西田の反転シュートのこぼれ球をイケが押し込んで、遠かった今季初ゴール。
可能性を残す1点を決めてくれました。
13分には八角のクロスをカズがヘディングシュートも決められません。
22分にカズに代え根占が入ったものの、その直後からせっかく中盤が厚くなったというのに徒にロングボールが増えてしまいます。
37分にはトモキチが八角に代わり今季初出場を果たすもののポジショニングが不明確で動けてはいるのにボールになかなか絡めない状況でした。

ここでトモキチにサイドに張って欲しいのですが、右は動きの相当悪くなった須藤。
さらに左サイドが今日はカズが中に絞ったスペースに片山がオーバーラップする、といった動きもなく単純な攻めに終始します。
結局この後栃木のゴールを割ることなく横浜はまたも新加盟の栃木に敗戦することとなりました。

選手交代にもはっきり言って疑問符がつきまといました。
どこまで動けるか、という不安はあったのでしょうが、前半の難波の負傷交代はトモキチを左サイドに張らせて気が乗っていたカズをトップに据えても良かったと思いますし、ねじという選択もありました。

次の一手でカズに代えて西田であれば、ペースの落ちてきたチームを今一度ペースアップさせることが出来たと思います。
もしくはハーフタイムでゲームに入り込めていなかった八角をトモキチかねじに代えて須藤を中に入れる選択枝もあったでしょう。


試合終了後挨拶に来た選手達の挨拶を拒否するかのように、帰れ、と手振りで示すゴール裏。
選手達は悔しいと思ってくれているはずです。
でも、勝てなきゃダメなんです。

パス重視で小さなスペースでのショートパスから大きなサイドチェンジで打開を図る樋口監督のサッカーは、横浜の可能性を広げてくれるものだし、勝てはしなくても良いゲームをしているとは言えます。
ただ、サッカーは良いゲームをするスポーツではなくて、相手よりたくさんの得点を取って勝つゲームです。
である以上結果を出せない樋口監督のサッカーが間違っていないとは言えないと思います。

樋口さんのサッカーを信じたい気持ちは大きいけれども、ぼくが前述した「大きなてこ入れ」というのは涙目で敗戦の弁を語る樋口監督自身の進退に関わる問題だと思っています。

採点です。

  • 大久保 5.5:失点場面はノーチャンス。初出場ながら落ち着いていた。次も見たい。
  • 田中 6.0:スピードに劣る須藤をオーバーラップして良く攻めていた。
  • 戸川 5.0:ミスの頻発したチームを立て直せず。
  • 早川 5.0:昔のハヤみたいにミスを連発した。
  • 片山 5.0:いつもの思い切りよい攻撃参加が影を潜めた。
  • 八角 5.0:終始消えていた。
  • 鄭 5.5:チーム状況を打開しようと攻守にわたりボールを散らしていたが及ばず。
  • 須藤 5.0:正確な大きなサイドチェンジは効果的だったが、圧倒的にスピードに欠ける。
  • 三浦知 4.5:ストライカーは相手ゴールに決めるのがお仕事です。
  • 難波 5.0:波に乗りきれないまま負傷交代。今日は徒に裏へ抜けようとする動きは少なかっただけに残念。
  • 池元 6.0:やっと今季初ゴール。今後のさらなる奮起を期待。
  • 西田 5.0:途中交代でゲームにはいるのに苦労していたが、徐々になじむ。しかし自ら決めようという速めのシュートを打って欲しい。
  • 根占 5.0:入ったとたんのロングボール多用でゲームに入りきれなかったのは残念。
  • 小野 5.5:久々の出場。身体の動きは良かったが、サイドで見たかった。
  • 監督 4.5:選手起用、モチベーションの持って来方等、メンタル面での選手のケアが出来ていない印象。選手交代も疑問が残る。

年間チケットフォルダーであるぼくとしてもここまで勝てないと応援するモチベーションは本当にどん底まで下がっています。
ははは、今日も負けかなんて気の抜けた笑いを浮かべたくありません。

これからしばらく月イチペースくらいでダーツのトーナメントのオファーが入ってきてます。
サッカーのある日はサッカー第一でトーナメントはキャンセルしていたのですが、今後しばらくはダーツを優先させるつもりです。
逃げ出したくはないけれども、ダーツもぼくにとっては大切です。
選手達を本当に鼓舞したいと思うけれども、鼓舞しても踊ってくれない選手達を惨めに見るよりも、ダーツで自分自身の勝利を喜んだ方が今のぼくの心の健康には明らかにプラスになるのです。

当然見に行ける日はサッカーを最優先しますが、月に1度ペースくらいで、ダーツのための観戦不能日が出来ることになりそうです。

頼むから、ダーツの大会をさしおいても横浜をサポートしたい、と思わせる闘志をチームには見せて欲しいと思っています。