J2第19節 対アビスパ福岡戦@ニッパツ三ツ沢

横浜FCは10試合勝ち無しの福岡とホームニッパツ三ツ沢で対戦。
セットプレー一発で取られた1点を覆すことが出来ずにホーム勝ちなし記録をまたも更新してしまいました。
主審岡田正義のジャッジはひどかったけれども、そのせいには全く出来ないお粗末な試合でした。

横浜FC 0(0-1)1 福岡

  • 19:03キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場 入場者数:2,115人
  • 得点
    • 福岡 大久保(10分)
  • 警告
  • 出場選手
    • 横浜 GK大久保、DF田中、八田、早川、吉田、MF八角、鄭(74分 須藤)、三浦知(67分 御給)、片山(84分 久富)、FW池元、西田。 <サブ>GK小山、DF吉本
    • 福岡 GK吉田、DF山形、丹羽、柳楽(63分 宮本)、釘崎(82分 中払)、城後(72分 宮原)、ウェリントン、鈴木、岡本、FW田中、大久保。 <サブ>GK六反、DF宮本、MF中払、宮原、FW高橋

審判のせいにしてはいけないと思いつつ、試合終了後思わず叫んでしまった「へぼしんぱ〜ん」。
それほど岡田正義のジャッジはひどかったです。
福岡の再三再四の荒いプレー、バックチャージ、ユニつかみ、そしてダイブをことごとく流し続けて、試合をぶちこわしました。

しかし横浜もひどかった。
愛媛戦、アーリークロスからの早めの先制点からカウンターで3得点取った記憶に酔っているかのように、前がかりにならずにロングボールを前線の大きいの2人に放り込んでくる福岡に相手に愛媛戦と同じようにプレスで対応しようとしたのです。

ボールを奪ってからの攻撃もサイドからのアーリークロス頼りで、深く敵陣をやぶってのクロスは数えるほどしかありませんでした。
特に吉田は、前節のアシストが忘れられないかのように、冒険せずハーフウェイライン辺りからの闇雲なアーリークロスに終始していました。
さらに、カズが右サイドに張り付かずボールを追ってしまったため、右サイドに展開しようとしてもサイドがテルしかいない状況で、ほぼうちの攻撃は左サイドからのみ。


試合は58秒、いきなり福岡に右サイドを切り込まれてゴールを決められたかと思うようなプレーから始まります。これはオフサイドに逃れましたが、試合はそんなこんなでロングボール合戦の様相に。
そして10分、本来は完全にうちのゴールキックだったのが岡田の判定でCKとされ、釘崎のCKからファーでジャンボ大久保に恩返しヘッドを決められてしまいます。
その瞬間横浜ゴール前で喜びを爆発させる大久保にゴール裏からは大きなブーイングが寄せられました。

しかしこの後も横浜は、ロングボールに頼るサッカーが続きます。
たまにパスがつながっても、今までどおりのつまらないミスでチャンスをつぶす状態。
それでも前半は何本か得点機会もありました。
27分には右クロスに西田が飛び込みますが、相手がクリア、直後のプレーでまたも右クロスをファーで合わせようとしますが、これもクリア。
38分にはカズの左からのクロスに八角が合わせようとしますが、これも合わず。
39分にはイケのGKをかわした後のフリーのシュートも枠のわずか左に外れる。
結局ミスの連鎖と、決定力不足、という「今までの横浜」のまま前半を0-1で終了。


後半はチェイスが弱まり、GK吉田等は早くも時間稼ぎを始めた福岡相手にやや優勢となった横浜ですが、チャンスは逆に前半よりも減ってしまいます。

問題は前半左右に動き回り右サイドをがら空きにしまくったカズが、ガス欠で右サイドに張り付いて、しかも後半に入ったとたんに運動量ががくんと落ちてしまったこと。
22分にやっと59と交代したのですが、後半頭からでも良かったと思います。

この交代で身体を張れる西田がサイドに回ることが多くなり、身体を張れない長身FWの59が前線に張り付くことでロングボールが入っても決定機を作り出すことはさらに少なくなります。
ヨンデに代えて須藤を入れることでシンプルな捌きがなくなり徒にボールをこねる時間が長くなり、片山に代えて久富を入れても、久富が生かせるようなサイドからの展開は皆無で闇雲にロングボールを前線に入れ続ける。
前節あれほどハマった交代策も昨日はことごとく裏目に。

結局スカウティングが完全に裏目に出たこと、ジャッジのひどさ、ベンチワークのお粗末さ、そしてフットボールの質の低さで、同じくらい質の低いフットボールを繰り広げた福岡との泥仕合を制することは出来ませんでした。


オシムさんは「敗戦から学べることはひとつもない」と言いましたが、であれば勝利から学べることはたくさんあったはずです。
しかしそれらを学ぶことが出来ないのなら、横浜はこれからも同じことを延々と繰り返してしまうでしょう。

ホームであること、そしてそこで1年勝っていないことが、逆にホームアドバンテージならぬプレッシャーになってしまっていることは想像に難くありません。
しかし、ぼくたちの横浜はそんなプレッシャーをはねのけることの出来るチームだと思っています。
次のホーム、14日の岡山戦。ぼくは見に行けませんが、絶対に勝っていやな敗戦を払拭してください。
お願いします。

  • 大久保 5.5:質の高いプレーを見せていたがジャッジにやられた
  • 田中 5.5:カズのいない右サイドをしっかりカバーしていた
  • 八田 5.0:失点シーンは身体を寄せることは出来なかったか
  • 早川 5.0:キャプテンとしてチームをまとめ切れていない
  • 吉田 4.5:無茶なアーリークロスを連発。冒険せよ。
  • 八角 5.5:中盤の底でゲームを組み立てようとしたが、ロングボール主体で消えた。
  • 鄭 5.5:カズのカバーに入り右サイドで攻撃の姿勢も見せた。
  • 三浦知 4.5:前半は右サイドをがら空きにし、後半はガス欠。
  • 片山 5.5:吉田からボールが来なかったのが痛かった。
  • 池元 5.0:点を取ろう
  • 西田 5.0:身体が重かったか、相手をふっ飛ばすようなプレーが欲しかった。
  • 御給 5.0:せれない長身FWはいりません。
  • 須藤 5.0:遅いプレーが目立った。フレッシュな選手なのに走り負けてはいけない。
  • 久富 5.5:チーム戦術とプレースタイルが完全にかみ合ってなかった。久富には不幸な結果。