J2第2節 対愛媛FC戦@ニッパツ三ツ沢

横浜FCはホーム開幕戦を愛媛FCと戦いました。
前半の一方的に押し込まれる苦しい戦いから後半巻き返しを図りましたが、結果は0-0のスコアレスドロー
勝ちきれないふがいなさに、ゴール裏からは2節目にして早くもブーイングが選手、監督に送られました。

横浜FC 0(0-0)0 愛媛

後半22分 小笠原 侑生 → 石井 謙伍
後半44分 有田 光希 → 久場 光

  • 出場選手
    • 横浜 GK関、DF杉山、渡邉、ペ、阿部、MFホベルト(67分 野崎)、八角、内田、郄地(89分佐藤)、FW難波、大久保(73分 田原) [サブ]GKシュナイダー、DF堀之内、MF中里、FW永井
    • 愛媛 GK秋元、DFアライール、園田、浦田、内田、MF村上、トミッチ、大山、前野、FW小笠原(67分 石井)、有田(89分 久場) [サブ]GK兼田、DF渡邊、田森、MF赤井、加藤

シュートは前後半通じて3本。前半0本。
対する愛媛は16本。
このスタッツがいみじくも昨日の横浜のゲーム内容を反映していると思います。
横浜はオフシーズンに積み上げたはずの力を全て見せつけることなくまたも勝ち点3を得ることが出来ませんでした。
そしてそれは選手のがんばりがまだ足りないのと監督の起用法に起因していると思いました。


前節から左SHを野崎→高地、ボランチを中里→八角として臨んだこの試合。
中里が後半消えてしまったことで中盤での展開がなくなってしまったことを受けて、展開をホベルトとサイドからの組み立てとして、サイドアタックにあまり頼らない戦術を採ることが予想されました。


特に前半は良いところを見つけるのが難しい試合展開。
杉山は上がった裏を再三取られ、それ以外でも穴扱いで、愛媛に再三左サイドでチャンスを作られます。
愛媛は左右をワイドに使ったダイナミックな攻撃で攻勢に出る中、横浜はせまいスペースでの展開が続きます。
ボールのそばに5人もいたら、そりゃボールを奪った後の展開にも迷おうというもの。


ホベルトは自らボールを奪われるプレーもあったり、奪った後の展開に迷い、バックパスを選択するプレーも多かったです。
これはスペースを作れない戦術にも問題があったと思いますが、ホベルト自身のコンディションにも問題があったのかな、と思われるほど精彩を欠きましたね。


この展開力のなさに輪をかけたのが左サイドでの高地のプレー。
というか、前半はプレースキック以外でプレーの機会がほとんどないくらいに消えていました。
やむなく前半中盤からうっちーと左右でポジションチェンジして打開しますが、結局左サイドでの巧、うっちーのプレーの質が光るだけの結果に終わります。


さらに中盤でのプレス、そしてポストプレーヤーとしても機能すべきジャンボも、前半が終わってから、「あれ?そういえば今日ジャンボ先発…」と気づくくらいの消えっぷり。
ホベのキレのなさと高地とジャンボの消えっぷりが目立っただけの前半スコアレス。
ジャンボはともかく高地のところはうっちーとポジションチェンジしても効果がないのですから早めに動かないとやばいことになると思いました。


しかしハーフタイムでは監督は動かず。この時点で動いていても良かったと思います。
しかし後半にはなんとか立て直して中盤でしっかり押し上げて左サイドに展開するプレーが目立つようになってきました。
前半よりはずっと試合が作れている印象でした。


8分にはうっちーからがポストをたたいたあとのこぼれをホベミドルシュート。これが初めてのシュートらしいシュートでした。
16分にもうっちーが角度のないところからクロスを上げるなど、今日は巧とうっちーが目立った試合でした。


21分にやっとホベルト→野崎で高地がボランチに入り、両サイドが均等に使えるようになりますが、まだ前線での起点が作りきれない。
すると、27分にジャンボ→田原と交代。田原は積極的に動き回ってボールをケアしていました。
28分にはまたしてもうっちーのクロスから田原惜しいシュート。さらに38分野崎からのピンポイントクロスを田原外す等。惜しいシーンが続きます。


前線で起点がはっきりして、サイドから巧、野崎が仕掛け、うっちーは縦横無尽にピッチを動き回り、さらにここまで名前は出てきませんでしたが、機能しないポストプレーヤーに代わり、前線で身体を張り続けたなんちゃんのプレー。
ここまではっきりしてきたのだからこうなれば30分くらいで永井を入れて前線を永井、田原、難波にして野崎を右SBに回して、杉山を外すという選択がベストだったと思います。
しかし監督が取ったのは、試合も終盤に迫った43分の高地→謙介。同ポジションでの交代。
監督は攻めることが出来ているので、バランスを崩したくない気持ちが合ったのかもしれませんが、ここは展開を増やすためにも攻撃の枚数を増やすべきだったと思います。


結局この後、シュートまでは結びつかず、試合は0-0のスコアレスドロー
愛媛の拙攻にに助けられたことも大きな一因ですね。
負け試合に等しい引き分けです。
しっかり来週のアウェイ千葉戦までに対処しないと、また虐殺の予感がします。

  • 関 6.0:ファインセーブもあったが相手の雑なシュートに助けられた場面が多かった。
  • 杉山 5.0:上がった裏を取られた他にも相手に狙われ続けた。後半は自重しすぎ。
  • 渡邉 5.0:対人面では身体を使ってしっかり処理したが、フィードの質が相変わらず悪すぎる。
  • ペ 5.0:2試合連続警告をもらうなど荒いプレーが危なっかしい。
  • 阿部 6.5:苦しい前半から孤軍奮闘でチャンスを作った。
  • ホベルト 4.5:コンディション不良もあったか、展開に迷いが多すぎた。
  • 八角 5.5:中盤の底でしっかり相手のチャンスはつぶしていた。
  • 内田 6.5:前半はサイドで、後半は縦横無尽に攻撃の起点として機能した。
  • 郄地 4.0:後半はボランチのポジションでなんとか機能し出しましたが、それまではダメダメ。
  • 難波 6.0:機能しない攻撃面でなんとか打破するためにムダ走りを続けた。
  • 大久保 4.5:ポストプレーヤーとしてまったく機能することがなかった。
  • 野崎 5.5:後半は左サイドで巧と連携してチャンスを作った。
  • 田原 5.5:2度訪れた決定的なチャンスは決めて欲しい。動きは良かった。
  • 佐藤 評価なし:あまりにも交代が遅すぎた。