J2第8節 対柏レイソル戦@三ツ沢

tatsumine2006-04-09

横浜FCは正念場のトップ3チームとの3連戦の緒戦、無敗の柏をホーム三ツ沢に迎え、見事2-0で撃破。Jリーグ入会後初の4連勝を飾り、3位に浮上しました。サイコーです。

横浜FC 2(2-0)0 柏

  • 14:04キックオフ 横浜市三ツ沢公園球技場 入場者数:4,328人
  • 得点
    • 横浜 三浦(5分)、城(16分)
  • 警告
    • 横浜 内田(13分累積1枚)、中島(18分、66分累積2枚はそのまま)、アウグスト(41分累積1枚)
    • 柏 谷澤(68分)
  • 退場
    • 横浜 中島(66分次節仙台戦お休み)
  • 出場選手
    • 横浜 GK菅野、DF小野、トゥイード、早川、中島、MF吉武(81分 北村)、山口、内田、アウグスト、FW城、三浦(69分 岩倉) <サブ>GK広野、MF鄭、FW富永
    • 柏 GK南、DF小林亮(78分 宇野沢)、岡山、小林祐、大谷、MF谷澤、ディエゴ、山根、鈴木将(45分 李忠成)、FW北嶋(65分 永井)、鈴木達 <サブ>GK加藤、MF瀬戸

写真は→コチラ

キックオフ2時間ほど前から旧に気温が下がり雨が降り出しましたが、13時には上がり気温もグングン上がる中会場入り。アウェイゴール裏は黄色い軍団でほぼ満員。翻ってホームゴール裏は少々さびしい客入りでしたが、徐々に人は増え、さらにメイン、バックでも積極的な拍手が上がりいい感じです。
試合前練習でもうちの選手の入場で大ブーイングが上がるなど、J1水準の応援に思わずコチラのテンションも上がります。

で試合のほうですが、試合開始直後に4本連続して柏にシュートを放たれますが、これは菅野も落ち着いて処理。
すると5分、アウグストが真ん中に流れて前方のカズにスルーパス。これをカズがフリーで受けてGKと1対1。そのままシュートを放ち右へ決め、なんと横浜先制!!


続く16分、それまでも積極的なボール奪取や、駆け上がりを見せていたアウグストが再びアシスト。左からアウグストが簡単に上げたクロスを城がGKの逆を突きヘディング。これが決まって、なんとなんと横浜が序盤で2点のリードを奪います。


前半2-0というと柏vsヴェルディ戦、10人に減ったヴェルディが3点奪われ逆転負けした試合が思わず頭に浮かび、すでに2枚のイエローをもらっているだけに怖いところです。特に内田は怖いディエゴとのマッチアップなだけに…。
しかしそのディエゴと内田のマッチアップ。試合を通して内田の完勝と見ていいと思います。ディエゴは倒れてFKを得るか、前をふさがれてミドルを放つくらいしかできませんでした。
恐れられていた谷澤のサイドも、アウグストが自由に攻めあがることで前への突破を防ぎ、なかじがしっかり後ろをカバーしているためクロスも上げさせない展開。
勢い、前の選手、鈴木達也鈴木将太がサイドに流れてボールをキープする展開ですが、ワントップに近かった北嶋はトゥイードが完璧にカバー。

で、DFががんばるならオフェンスもということで、37分城から右サイドへのパスに反応したトモキチが駆け上がってクロス。これを城がワントラップから振り向いてシュートを放ちますが、南がキャッチ。さらに39分にはトモキチ、吉武の攻め上がり、40分にはカズのループシュート、43分なかじの積極的なボール奪取からの駆け上がりと横浜が連続してチャンスを作ります。
前半最終盤の44分、トゥイードとスゲのコミュニケーションミスで相手に間に入られるピンチはありましたが、これはスゲが飛び出して防ぎ前半終了。意外な展開に盛り上がる客席でありました。


柏はサイド攻撃が機能しないことから、後半頭から鈴木将太に代えて李が入りますが、あまり効果はなかったようです。さらにスゲが柏サイドに向かうと、柏サポが大ブーイングで迎えます。これでスゲは完全体に変化。
試合開始直後右サイドからのクロスを真ん中のカズがスルー、ファーにいたアウグストがシュートを放ち相手がクリアしてCK。カズのCKは相手の背中に当たってあわやオウンゴールでした。


しかしその後は20分ほど、強風の風上を生かして柏が攻め立てます。5分、ペナルティエリアすぐ外からのディエゴのFKは風で伸びて枠に飛びますが完全体になった菅野が右手1本でネ申セーブ。


そこからは前半に引き続き、アウグストショー。18分にはうっちーとのコンビネーションで右サイドを駆け上がってCKを得て、本人が蹴ったCKは誰かが当てて枠へ向かいますが南がぎりぎりで跳ね返し、その跳ね返りをトゥイードが押し込もうとするが左に外れます。これで横浜ペースに。柏は何とかペースを取り戻そうと、今日は効いていなかった北嶋に代えて永井を投入。


すると直後ゲームが大きく動きます。21分、左サイドを駆け上がったなかじが相手の伸ばした足にダイブ。これは明らかなシミュレーションでつまらないイエローが出ます。前半18分、ハイボールの競り合いで相手にのしかかったとしてイエローが出ていたため、2枚目となり退場です。いやでも柏vsヴェルディ戦が頭をよぎります。

しかし高木監督は、すぐに対応。動きがよかったためここまで引っ張ったカズに代えて24分岩倉を投入。岩倉が右SBに入り、トモキチが左SB、サイドでの守備に不安のあるアウグストをトップに入れて、キープ力のある城を左サイドに入れるという一見奇策に打って出ますが、これが大当たり。30分ほどまでは柏にペースを握られますが、相変わらず中盤は山口、ウッチーがしっかりカバーしており、ディエゴもミドルシュートしかチョイスがない。

逆にペースを取り戻した横浜は疲れたアウグストをカバーするように、吉武、うっちーが前線に飛び出す。32分には左サイドで城と智吉のコンビネーションでCKを得たところで、城が両手を振って疲れてきた客席を煽る!当然客席は大歓声でこたえます。柏はDFを削って宇野沢を入れてきます。

しかし横浜ペースは変わらず、数的不利を感じさせない展開。34分にはアウグストが右サイドで飛び出した南を交わしてフリーに。そのまま真ん中に持ち込みシュート放つも、これを柏DFがライン上でクリア、さらにつめるもクリアされてCK。決定的な惜しいシーンでしたが、これで終わらない。このCKをアウグストが直接狙い、見事に枠へ飛びましたが、南が今度もギリギリでセーブ。

37分疲れたものの足技が光るアウグストは代えられないか、吉武に代えて北村を投入。その後は調子がいい証拠か、山口の大宇宙開発も出て、41分の相手の決定的なシーン3本ほども、集中高く守りきり、2分のロスタイムもしのいだ横浜が無敗の首位柏を敗る大波乱を演じました。

試合後喚起に沸くベンチ、選手、スタンド、アウグストも誰彼なく抱き合い、珍しく試合後挨拶に出てきたカズと城も固く抱き合い、MOMに選ばれたトゥイードが音頭をとってゴール裏では万歳三唱。
そして選手挨拶では、僕の声掛けになかじが「ごめん」と手を合わせて謝ります。しっかり休んでヴェルディ戦では疲れてるほかの選手の分も活躍して欲しいですね。


試合の余韻を完全に引きずって、試合終了後は有志8名ほどで横浜で祝勝会。17時から飲み始め、僕は19時30分ごろ早くもダウン。途中で抜けて帰ってしまいましたが、恐ろしく盛り上がったのでした。


さて採点。

  • 菅野 6.5:相手のブーイングを背にネ申セーブ連発。今日は完全体だった。
  • 小野 6.5:機を見た攻め上がりは、相手のサイド攻撃の芽を摘んだ。
  • トゥイード 6.5:北嶋を完全に封じた。
  • 早川 6.5:危なっかしいシーンは1回くらい。ハヤらしくない安定したプレー振りだった。
  • 中島 5.5:退場がなければマンオブザマッチ級の働きだっただけに残念。
  • 吉武 5.5:今日は気合空回り系でした。
  • 内田 7.0:ディエゴを封じるプレーと機を見た攻め上がりが有効でした。
  • 山口 6.5:地味に中盤の底で潰し役を務めながら、派手な宇宙開発も見せてくれた。
  • アウグスト 7.5:会場内では文句なしのMOM。右に左に大活躍で2アシスト。最後疲れたが、得点のにおいを撒き散らし続けてくれた。
  • 城 6.5:GKの位置を見たヘディングはお見事。トップでもサイドに移ってもすばらしいボールキープを見せた。
  • カズ 6.5:スピードでは相手に圧倒されるも、テクニックでカバーし、先制点を決めた。今シーズン一番のでき。
  • 岩倉 6.5:急な出番も右サイドでしっかりと相手の攻め手を消した。次節はスタメンか?
  • 北村 6.0:時間少なく評価は難しい。